HP挨拶

 この記念祭のオンライン開催はもちろん史上初めての試みである。昨年131周年記念祭が終わった後、自分が記念祭において最高学年となって「作り上げたい記念祭像」を練り上げていたが、まさか自分がこのような激動の只中に立つことになるとは思ってもみなかった。

実行委員長の写真

 2020年。東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、これからの歴史に強く残る1年になるだろうと胸が高鳴った。期待と責任を胸に記念祭を作り上げようとしていたそんな中、記念祭の例年通りの開催が危ぶまれた。今では皮肉にも、2020年は真逆の意味で歴史に強く残ることとなった。
 休校要請が出された2月、着々と練り上げてきた記念祭の形はもはや意味をなさず、新しい記念祭を手探りで模索しながら作り上げていくこととなった。今まで記念祭の中心としてあったクラス企画は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため最も強い制約を受けることとなった。
 新しく購入したステージも有効活用できるかわからない。いかにして開催するか、休校期間中思いを巡らせた。今まで僕たちが楽しいと思い、作り上げたいと思った記念祭とは全く形を変えなければ開催できなくなった。当時はオンライン開催という方向性も受け入れられるものではなく、いっそ中止にしてしまったほうが良いのではないかとさえ思った。
しかし、様々意見を重ね、様々な可能性を模索した結果、「東海生にとって年に1度の祭典」をなくしてしまってはいけない、さらには社会が暗く沈んでいる今だからこそ東海生の底なしの明るさをもって人々の「心に光を」灯したい、そんな思いからオンライン開催という結論に達した。

 そこからの準備は決して順調といえるものではなかった。実行委員会発足も例年よりもかなり遅れ、企画も今まで考えてこなかった映像にする必要が出てきて全く様変わりした。

 様々な困難の末、記念祭はここまできた。この記念祭は正確に比較することはできないが、例年に劣るものではないと感じている。東海生の全力は私たちの予想をいい意味で大きく裏切った。このように困難な状況には人は深く考えることを余儀なくされる。
できることが限られてはいるがマイナスとは考えず、如何にして「魅せる」か、今までとは全く異なる表現を熟考する。例年と同じ姿勢でより一層練られた作品が出来上がっている。例年の記念祭はここにはない。
それをそっくりそのままこの広く深いネットの海に持ち込むこともできない。私たちはここに新しい記念祭を作り上げた。今年だからできたもの、今年だから伝えられるものを作り上げてきた。等身大の東海生、その全力をご覧ください。そしてこの記念祭に少しでも興味をもっていただけましたら、来年度以降の記念祭に足を運んでいただけましたら幸いです。

 最後に、開催まで協力してくださった先生方、保護者の方々、実行委員、そして東海生の皆様、すべての方々に、この場を借りて心より御礼申し上げます。

 「東海2020 心に光を」。時間も場所も制限しない記念祭、その中にある東海生の「全力」、ぜひお楽しみください。

132周年記念祭実行委員長 島野明音